標本平均

Definition:

母集団から抽出された $n$ 個の独立な確率変数(または観測値)の集合を $X_1, X_2, \dots, X_n$ とするとき,標本平均は

\[\bar{X} = \frac{1}{n} \sum_{i=1}^{n} X_i\]

で定義される。

平均とは

「平均」とは、複数の値を足し合わせて、個数で割ったもの。

たとえば、テストの点数が 60, 70, 80 の3人がいたとき:\[\text{平均} = \frac{60 + 70 + 80}{3} = \frac{210}{3} = 70 \]

これは直感的に「みんなの真ん中あたりの値」を表している。

「母集団」と「標本」という考え方

統計学では、次の2つを区別する。

用語意味例
母集団(ぼしゅうだん)調べたい対象全体日本国民全員の身長
標本(ひょうほん)母集団から一部を取り出したもの1000人をランダムに選んで測った身長

日本国民全員(約1億2千万人)の身長を全部測るのは現実的ではない。そのため、一部を取り出して調べる訳である。

「標本平均」とは

取り出した標本の平均のことを標本平均という。\[ \bar{x} = \frac{x_1 + x_2 + \cdots + x_n}{n} = \frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n} x_i \]

  • $x_1, x_2, \ldots, x_n$:取り出した $n$ 個のデータ
  • $\bar{x}$(エックスバー):標本平均

具体例

1000人の身長を測ったところ:

\[ \bar{x} = \frac{170 + 165 + 172 + \cdots}{1000} = 168.5 \text{ cm}\]

これが標本平均。

なぜ標本平均が重要なのか?

目的は「母集団の真の平均(母平均)を推測すること」。

母平均 $\mu$(ミュー)は直接知ることができないので、標本平均 $\bar{x}$ で代用・推測する。

標本平均の大切な性質

期待値は母平均と一致する

一度だけ計算した標本平均 $\bar{x}$ は、標本の取り方によって値が変わる。しかし、同じ大きさの標本を何度も取り直してそのたびに $\bar{x}$ を計算し、それらを平均すると、その値は母平均 $\mu$ に一致する。

\[ E[\bar{x}] = \mu \]

ここで $E[\bar{x}]$ は、「標本平均を何度も計算したときの平均」を表す。この性質を不偏性といい、標本平均は母平均を偏りなく推定する量であることを意味する。

標本数が多いほど精度が上がる

標本の数 $n$ を増やすほど、標本平均は母平均に近づく(大数の法則)。

アルゴリズム

Input: Random variable samples $\{x_1, x_2, \dots, x_n\}$

$S = 0$;

for $i = 1$ to $n$ do

$S = S + x_i$;

end for

$\bar{x} = \frac{S}{n}$; // Sample mean

Output: Sample mean $\bar{x}$

Mathematics is the language with which God has written the universe.





















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