リチウム

元素記号Li
分類アルカリ金属[alkali metals]
原子番号3
原子量6.941
族/周期/ブロック1/2/s
電子配置[希ガス型電子配置を利用した記述]/電子殻${\rm [He]2s^{1}}$/2,1
融点[K]/沸点[K]453.69K,180.54${\rm {}^{\circ}C}$/1620K,1347${\rm {}^{\circ}C}$

リチウムは固体密度が,${\rm 0.534g/{cm}^{3}}$ と全ての金属元素の中で最も軽く,アルミニウムの何と5分の1.水よりも軽いことになります.比熱容量は全固体元素中で最も高い元素.リチウムはスウェーデンの化学者アルフェドソン[Johan August Arfwedson;1792年1月12日-1841年10月28日]がイェンス・ベルセリウス[Jöns Jacob Berzelius;1779年8月20日-1848年8月7日]の私設研究所において,1817年,ペタル石[petalite;葉長石;${\rm {LiAlSi}_{4}{O}_{10}}$]の分析中に発見されました.そして,ギリシャ語で「石」を意味する 「lithos」に因んでリチウムと命名.リチウムはペタル石,紅雲石,リチア輝石といった鉱石としてアンデス山脈沿いに大量に埋蔵されている他,地球上に広く分布しているものの,非常に高い反応性の故に単体としては存在していません.

このため,金属リチウムの単離に成功したのはウィリアム・トマス・ブランド[William Thomas Brande;1788年1月11日-1866年2月11日]で1821年のこと.空気中では,水分があると常温でも窒素と反応し窒化リチウム[${\rm {Li}_{3}N}$]を生じたり,すぐに酸化してしまうので,現在でも単体としてではなく合金として利用されています.

Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.





















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