ヘリウム

元素記号He
原子番号2
原子量4.002602
族/周期/ブロック18/1/s
電子配置/電子殻$1s^{2}$/2

ヘリウムという名前は太陽を意味するギリシア語の helios に由来.1868年にフランスの天文学者ヤンセンがインドで皆既日食を観測中に黄色いスペクトルを発見.これに,イギリスの天文学者ロッキーが太陽にしか存在しない元素だと考えて命名しました.
実際には,ヘリウムは地球の大気の 0.0005% を占めている他,鉱物やミネラルウォーターにも溶け込んでいることが知られていますし,宇宙における存在量は水素に次いで2番目という多さ.
閃ウラン鉱を酸で処理した際に発生する気体の研究をしていたラムゼーがヘリウムと同じスペクトル線を出す気体を分離.これによって,ヘリウムが地球にも存在するということが明らかにされました.
現在では,気球や小型飛行船の浮揚用ガスとして用いられている他,軽い,分子が小さい,超低温で液化するというヘリウムの3大特性と無味,無臭,無色,無毒という性質から広く用いられ,医療で用いられるMRI装置の中の超電導電磁石を冷却するためや,光ファイバーの焼成,精密機械の溶接にも用いられています.

Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.





















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