データグラム

データグラム[datagram]

パケット交換方式におけるデータ伝送単位のこと.

制御情報を含むヘッダー[header]と伝送するデータの内容であるペイロード[payload]で構成される.この点において,狭義のパケット,つまり,PDUと同義.

しかし,宛先に届かない場合でもユーザに通知しない,信頼できないサービスにおけるパケットを特にデータグラムという.つまり,トランスポート層におけるUDPの場合のPDUデータグラムである.

データグラムの概念は,フランスの計算機科学者であるルイ・プザン[Louis Pouzin:1931-04-20/]によって,米国のARPANETとは異なる設計を目指したCYCLADESの開発時に編み出された.ネットワークサービスではなく,ネットワークサービスに接続されたホストがデータの信頼性を担保するという考え方はTCP/IPにおいても採用されている.

RFC 1594における定義

データグラムRFC 1594においては以下のように定義されている.

A self-contained, independent entity of data carrying sufficient information to be routed from the source to the destination computer without reliance on earlier exchanges between this source and destination computer and the transporting network.


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