正規母集団の検定(z検定・t検定)

正規母集団における仮説検定では、母平均に関する検定としてz検定およびt検定が基本となる。これらは標本平均の分布に基づき、母平均に関する仮説の妥当性を評価する手法である。

設定

独立同分布な標本

\[X_1, X_2, \dots, X_n \sim \mathcal{N}(\mu, \sigma^2)\]

を考え、母平均 $\mu$ に関する仮説

\[H_0 : \mu = \mu_0\]

を検定する。

z検定(分散既知)

検定統計量

母分散 $\sigma^2$ が既知の場合、検定統計量は

\[Z = \frac{\bar{X} - \mu_0}{\sigma / \sqrt{n}}\]

であり、

\[Z \sim \mathcal{N}(0,1)\]

が成立する。

棄却域

両側検定では、

\[|Z| > z_{\alpha/2}\]

のとき帰無仮説を棄却する。

t検定(分散未知)

検定統計量

母分散が未知の場合、標本分散 $S^2$ を用いて

\[T = \frac{\bar{X} - \mu_0}{S / \sqrt{n}}\]

を定義する。

このとき、

\[T \sim t(n-1)\]

が成立する。

棄却域

両側検定では、

\[|T| > t_{\alpha/2,\,n-1}\]

のとき帰無仮説を棄却する。

片側検定

対立仮説が

\[H_1 : \mu > \mu_0 \quad または \quad H_1 : \mu < \mu_0\]

である場合、棄却域は片側に設定される。

z検定とt検定の関係

p値

観測された統計量に基づいて、帰無仮説のもとでの確率

\[p = P(|Z| \geq |z_{\text{obs}}|)\quad または \quad p = P(|T| \geq |t_{\text{obs}}|)\]

を計算し、有意水準と比較する。

応用

まとめ

正規母集団における検定では、分散既知の場合はz検定、未知の場合はt検定が用いられる。標本平均の分布に基づいて検定統計量を構成し、棄却域またはp値により意思決定を行う。

Mathematics is the language with which God has written the universe.





















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