火力発電における各種の効率公式
以下の火力発電における各種の効率公式において,発生蒸気のエンタルピーを $i_{s}$[kJ/kg],給水のエンタルピーを $i_{w}$[kJ/kg],タービン排気のエンタルピーを $i_{e}$[kJ/kg],燃料使用量を $B$[kg],燃料発熱量を $H$[kJ/kg],蒸気・給水の流量を $Z$[kg/h] ,タービン出力を $P_{T}$[kW]とする.
ボイラ効率[boiler efficiency]
熱サイクル効率とは,タービンで消費した熱量とボイラにおいて発生した蒸気の発熱量との比.\[\eta_{c}=\frac{Z(i_{s} - i_{e}}{Z(i_{s} - i_{e})}=\frac{i_{s} - i_{e}}{i_{s} - i_{e}} \quad [\textrm{%}]\]と表される.
タービン効率
タービン効率とは,タービン出力とタービンにおいて消費したの熱量との比.\[\eta_{t}=\frac{3600 P_{T}}{Z(i_{s} - i_{e})} \quad [\textrm{%}]\]と表される.
タービン効率 $\eta_{t}$ はタービン単体の効率である.
タービン室効率
タービン室効率とは,復水器を含む効率の指標であり,タービン出力とボイラにおいて発生した蒸気の発熱量との比である.
タービン室効率 $\eta_{T}$ は,\[\eta_{T}=\frac{3600P_{T}}{Z(i_{s}-i_{w})}=\frac{i_{s}-i_{e}}{i_{s}-i_{w}} \cdot \frac{3600P_{T}}{Z(i_{s} - i_{e})}=\eta_{c}\cdot\eta_{t}\]と表される.
Mathematics is the language with which God has written the universe.
