ランダウアーの原理

1961年にIBMのロルフ・ランダウアー[Rolf Landauer]によって提唱された「情報を失う計算はエントロピー的にエネルギーを発生する」という原理(Landauer's Principle).

回路のAND素子は2つの入力に対して出力が1つ.つまり,AND素子を通すことで1ビットの情報が失わる.この失われた情報分のエネルギーが消費されるということになる.

これに対して,チャールズ・ヘンリー・ベネット(Charles Henry Bennett)は,,ランダウアーの限界(フォン・ノイマン=ランダウアーの限界)によってエネルギーが消費されるのは,情報が失われる時に限られ,計算過程において常に直前と直後の状態が一意に定まる可逆計算(Reversible computing)においてはエネルギーは消費されないとした.

ベネットはこの考え方に従ってDNAの転写反応をモデルにした仮想的な分子機械を考案している.


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