母集団

母集団[population]

検討の対象となるアイテムの全体.

母集団は,実在して有限な場合,実在して無限の場合,または完全に仮想的な場合がある.特に,標本調査においては,しばしば有限母集団という用語が用いられる.同様に,連続的なものからのサンプリングにおいては無限母集団という用語が用いられる.

母集団を仮想的に考えることによって,様々な仮定のもとでまだとられていないデータの性質を検討することができる.したがって,母集団を仮想的に考えることは,統計調査の計画の段階,特に,適切なサンプルサイズの決定に有用である.仮想的な母集団は,有限でも無限でもよい.仮想的な母集団は,推測統計では特に有用な概念であり,統計を用いる研究において証拠の強さを評価するときに役立つ[JIS Z 8101 統計−用語及び記号].


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