シーボルトノキ

Rhamnus utilis Decne.

クロウメモドキ科クロウメモドキ属[Rhamnaceae Rhamnus].雌雄異株.落葉低木.

中国南部を原産地とする.枝先は棘状.

長崎市鳴滝のシーボルト宅跡に植えられていたことが名前の由来.牧野富太郎が1912年に『植物学雑誌』に Rhamnus sieboldiana Makino として発表.後に,Rhamnus utilisと同一種であることが確認された」.

草丈/樹高2mから4m.
葉序[phyllotaxis]は互生[alternate].葉身は長さが5cmから15cm.葉縁[leaf margin]は鋸歯[toothed margin].
花弁は小さく4枚.萼は杯形で4裂.雄蕊は4本.

クロウメモドキ属 Rhamnus

東アジアと北アメリカを中心として,北半球の温帯・亜熱帯地域,および,アフリカ・南アメリカといった南半球の亜熱帯地域に分布.

植物の基本単位

植物の形の基本的な単位をシュート[shoot]といいます.茎と茎に付いている葉を合わせてシュート.正確に言うと,茎頂上分裂組織から発生する茎と葉のことを指している.これは一般的な常識とは違っている.でも,葉は必ず茎についているし,そもそも葉の原基[primordium]は茎の茎頂分裂組織から発生する.というわけで,葉を茎と根と同じ単位と考えるよりも,茎と一体の組織と考えるほうが適切なのだ.

Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.





















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